歯科技工所の皆様からのよくあるご質問
よくあるご質問にお答えします。
ウェルデンツは、共重合体ポリプロピレンを主原料とする独自に合成された高性能の熱可塑性の樹脂です。
ウェルデンツ素材を嵌合する部分に使用すると塑造になります。定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします。クラウンに関しては違う素材を入れても割れてしまうような症例には適しております。またウェルデンツリムーバブルブリッジは1,2欠損で臨在歯を削りたくない、ピンクの床を付けたくないという症例には適しております。着脱式ですので歯茎のメンテナンスも適しております。
繊維をウェルデンツ素材に混ぜて溶解することで血管のような模様が付けられます。
患者様次第ですが、ウェルデンツのクラウン/ブリッジは最大 1~2年間はもちます。人工歯を使用する義歯は3年以上長持ちする患者様もいらっしゃいます(定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします)。
ホワイト樹脂で歯牙の形態でロングブリッジのように製作する場合、収縮率を計算して製作してください。また、樹脂製品のため定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします。
可能です。しかし、ラボでの作業となります。
まず、製作時間が短縮される点です。金属を使用するアクリル床ですと鋳造時間や炊き上げに時間が掛かりますが、ウェルデンツ素材は金属を使用しない場合大幅な時間短縮が可能です。アクリル素材に比べ、装着感も良く、アレルギーの因子を持ちませんので安全な素材です。
可能ですが、ウェルデンツではその必要はありません。
歯冠色は3種類あります– ブライトホワイト(A1)、スタンダードホワイト(A2)、そしてホワイト(A3)。
歯肉色は3種類あります– ライトピンク(C1)、スタンダードピンク(C2)、そしてダークピンク(C3)。
ウェルデンツ補綴物は主成分がポリプロピレン素材です。厚いお湯に浸けると若干柔らかくなり、冷たいお水に浸けると固くなります。クラスプ部が開いてきた場合など熱めのお湯に数十秒浸けていただきクラスプ部を締めながらお水に浸けていただきますと開きは解消されます。
今まで飲み込む事例は聞いたことはございませんが、素材的には安全性を確保しております。
クラウンを作るにはおよそ5~10グラムが必要であり、ブリッジには10~13グラム必要となります。
射出成型の製造のプロセスは同じです。
ウェルデンツのクラスプ部の最小限の厚さは0.5mmですが、ケース設計によって異なります。
最少の厚さは1~1.5mmです。
素材 | アクリル | ポリスルホン | PET | ウェルデンツ |
---|---|---|---|---|
強度(MPa) | 55~76 | 70~100 | 48~73 | 65~130 |
弾力性の係数(MPa) | 2400~3100 | 2200~2600 | 2800~4800 | 2400~6000 |
曲げ強度(MPa) | 86~118 | 90~106 | 96~113 | 90~200 |
吸水性係数(W%) | 0.4 | 0.03 | 0.05 | < 0.01 |
長さには制限はありません。しかし、延長ブリッジの場合収縮が出てきます。この収縮で患者様が違和感(きつさ)を感じる場合があります。
はい、ウェルデンツの歯科樹脂は部分義歯に使用することができます。金属とのコラボレーションも可能です。
ウェルデンツの義歯は高い柔軟性を有しています。
はい、可能です。増歯したい部分に人工歯を並べワックスアップし、脱漏、射出で増歯は可能です。リベースも同じです。
はい、ウェルデンツの義歯は歯ぎしりや歯の食いしばりに推奨されます。ウェルデンツは柔軟な素材のため、対合歯を守ります。ただし、定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします。
はい、ウェルデンツは柔軟性があります。弾力性係数は2400~6000 MPaです。
ウェルデンツは前歯部、臼歯部の両方のブリッジに使用することができます。
ウェルデンツの義歯は時間が経過しても色あせしません。しかし、表面が時間と共に嵌合部が塑造になります。このため、歯の表面に汚れが見えるようになる場合があります。あくまでも表面だけですので、歯科医院でメンテナンスを行ってください。
ウェルデンツの素材で被覆することは可能です。ほとんどのケースでは、削る必要はありません。
はい、ウェルデンツは全顎を被覆することも可能です。しかし、場合によっては、素材が若干収縮し、患者様が違和感を持つ場合があります。そのため、何ピースかに分けて製作することをお勧めします。
はい、ウェルデンツの素材は修理、リベースすることは可能です。同じ回数重合化された同じ色の樹脂を溶接することができます。
すでに、技工所に熱可塑性樹脂を使用して射出成型する機材があればそのまま流用して頂けます。射出スピードが7.0前後あれば最適です。また、ウェルデンツは射出機、ファーネス、等の機材をご用意しておりますのでお問合せください。
射出スピードが7.0前後あれば最適です。